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CINOH

DESIGNERS CINOH

CINOH

CINOH(チノ)

茅野誉之氏により2014年SSシーズンからブランドがスタート。
『一瞬の時の中に存在するだけでなく、ワードローブ、想い出に残るモノ創り』をコンセプトに、伝統に縛られない自由な発想を持つ東京のストリートをベースに展開する。
今までの服飾史、その背景にあるカルチャー、現在の世の中からシーズン毎に感じ取ったモノ・コトを遊び心と高揚感を持った大人のリアルクローズに落とし込む。

STUDIOUSでも人気の高いブランド・CINOHをピックアップ。
その中でも今シーズンローンチする、STUDIOUS別注アイテムに焦点を当て、アイテムのポイントをご紹介します。
今回はデザイナー・茅野氏のより商品のコメント/インタビューをさせていただいております。

今シーズンの別注アイテムのなかでも要チェック。スタイリングの主役にしたい2大アウター

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生地にはSuper140‘S※の素材を使用。
ふっくらとした肉感と、カシミヤライクな柔らかなタッチときめ細かく、なめらかな光沢を併せ持ちます。
※Super〇〇’S:使用している原毛の平均の太さを表す数値。
数値が10大きくなる毎に、平均の原毛の太さが0.5μm細くなる。
数値が大きいほど、繊細でなめらかな肌ざわりの良い生地に仕上がる。

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ベーシックで、飽きのこないネイビーと、程よいくすみ感がおしゃれなブルーの2カラー展開。
ブルーのカラーは日本ではなかなか見かけない絶妙な色味です。
茅野氏曰く、大人っぽく、深みのある色味はイタリアのファブリックメーカーのカラーリングを参考にしているとのこと

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極限までミニマルなデザインに仕上げたデザイン。
パターンのカッティングを工夫し、立体感のある佇まいはCINOHならでは。
ざっくりと、オーバーサイズのデザインでもノーカラーで女性らしく仕上げています。
共地のベルト付きでアクセントに。

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デザインはここ数年継続して依頼しているベーシックなロングチェスター。
羽織るだけで洗練されたスタイリングへと導いてくれる、美しいシルエットが特徴です。
着用時にだらしなくならない様に袖丈を調整、まるでジャケットの様なエレガントな着こなしが可能。

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ウエストマーク効果もあるポケットに注目。
フラップ付きのポケットをウエストの高い位置にあしらうことで他にはない印象的なデザインに仕上げています。
ガーリーになりがちなハイウエストのディテールもCINOHのフィルターを通すことでスタイリッシュに。

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ノーカラーコート同様、Super140’Sの生地を使用。
上質なクオリティはそのままに、STUDIOUS別注アイテムならではのリアルなプライスが魅力です。

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今回のコレクションのテーマを教えてください。
「今回のコレクションのテーマは“シック”というものの在り方について。
そもそも、“シック”というのはあか抜けた様を意味する言葉。
画像検索をしてみると、ジェーン・バーキンやフランスの著名な女優が検索結果として出てくることが多い。
けど、それって、過去に作られた“シック”な女性像であって、現代ではその像も変わってくるのではないかと考えました。
今、そのフランスの女優さんのスタイルを皆で真似た場合、何となくあか抜けなかったり、平凡に見えたりしてしまうのではないか。
じゃあ、現代の“シック”って何だろう、と。
そこで、時代にあわせたバランス感をまず考える所からスタートし、今回のコレクション制作に至りました」

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今回のコレクションでこだわった点は何ですか?また、毎シーズン、服作りにおいて注力している点を教えてください。
「今回は特に素材はこだわったし、仕上がりも気に入っています。
国内のブランドではほぼ使われていない糸を使っていたり。
もともと、素材へのこだわりはありましたが、CINOHはあえてそこを打ち出すブランドではなくて。
かといってデザインをデコラティブにする訳でもなく、現代の女性が着たときにサマになるというか・・・
服を着たときに、服ではなく、着たその人が主役になるような、その人の魅力を引き出せたらいいなと思って、服を作っています」

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これまで行った場所や、見たモノでインスピレーションを受けたところはありますか?
「デザインに対するインスピレーションとしては、日常生活から感じるものを落とし込むことが多いですが、
強いていうとすると、イギリス・ロンドン。
特にイーストロンドンのカルチャーは面白いと思います。
もともと、若手のアーティストが多く住む場所で、グラフィティのカルチャーが発展している。
元々、スケボーや、グラフィティを見るのが好きなので、居心地もいいし、面白く感じる。
あとは、最近リゾートコレクションを始めたので、今まで行ったことのなかったリゾート地・ドバイに行ってきました。
中東ならではのオリエンタルな雰囲気も感じられて、非常に印象的でした」

CINOH

ブランドの今後の展望や、目指すところについて教えてください
「最近考えるのは、ブランドの存在意義について。
大手のメゾンは出来ていると思いますが、ブランドの価値や、なぜこの洋服がこのプライスなのか、服を作ってくれている産地の人を守るためにも、そういうのをきちんとお客様に伝えなければ。
服って、言ってしまえば“見てくれ”の要素が強い。ビジュアルだけ発信しても、見ただけなら安易にコピーされてしまう時代。
きちんと洋服の生産背景や、プライスに見合う価値は今後の活動で伝えていきたいですね」

スクリーンショット 2018-11-28 14.23.56CINOH OFFICIAL INSTAGRAM : @cinoh_official

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DESIGNERS 「CULLNI」

STUDIOUSの注目する、アップカミングブランドを取り上げるコーナー<DESIGNERS>。

今回インタビューさせていただいたのは、着心地の良い素材やカッティング、デザイン性がありながらも着まわしのきくバランスのとれたアイテムを展開し、多くのセレクトショップのバイヤーからも支持を受けているCULLNI(クルニ)をピックアップ。新進気鋭のデザイナー・安藤一彦氏の素顔を探る。

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CULL(探して集める)とNIFTY(素敵な、すばらしい、気の利いた) を組み合わせた造語『CULLNI』。 自分の道は自分で切り開く。 意志を持ち集める。選び取る。構築する。 素敵な人生を送る為に。 という意味、思いを込めブランドを発信している。

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“創るなら“日常に寄り添い着てもらえる服”を”

ーーーデザイナーになるまでの経緯を教えてください。

「もともと、デザイナーとして洋服を創りたいという気持ちはあって。服飾の専門学校に入学をするところからスタートしました。 学生のときに好きだったブランドはCOMME des GARÇONS(コムデギャルソン)やISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)。最初はそれらのブランドに入って、新しいことを探求する服を作りたいと思っていました。」

ーーー今、デザインされているお洋服のテイストとは異なりますね。

「自分でも、違うなと思います。でも、当時好きだったものと、今好きなものは変わってきています。 デザイナー、パタンナー、販売員を経験した事で、いまのテイストにたどり着きました。 最初に経験したのはデザイナー。 当時はレディースのセレクトショップの商品のデザインをしていました。次のパタンナーの時代は、ほとんどアシスタントといった感じ。」

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ーーー様々な職種にチャレンジした理由は?

「自分のブランドを始めるのは、デザインする側から販売するまでを一通り経験してからにしようと考えていました。 最後の販売員での経験が自分の中では大きくて。販売を通して、実際にお客様に“服を着てもらうこと”への意識が強く芽生えました。 そこで、今のブランドにも通じる感覚が出来上がったというか。 モード要素が全面に押し出したものよりも、日常に寄り添い着てもらえる服を創りたい、と思う様になりました。」

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“配色を考えるのは、ただただ手探り。だからこそあがりが楽しみになる。”

ーーーCULLNIのデザインは色の組み合わせ、使い方が印象的ですが、カラーパレットで意識していることはありますか。

「これというのは特にありませんが、その時に気になった色を組み合わせて、何回も試行錯誤をしています。本当にただ、手探りという感じ。 結局、サンプルが出来上がるまでどういう風に色が出ているのか、分からないので。 紙やモニター上で色の組み合わせをシミュレーションしても、どうも上手く出なくて。 だから、余計にサンプルの上がりを待つのが楽しいです。 そもそも、色で遊ぶ様になったのは16AWコレクションから。 その時にローンチしたニットで、ネイビー・ボルドー・モスグリーン・サックスブルー・オレンジの組み合わせ。 その時に、同トーンの色味の中に、オレンジの様な違うトーンのものを組み込むと面白いのでは、と思う様になりました。」

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ーーーブランドとして、強めて行きたいアイテムは?

「単品アイテムとして強めていきたいものは特に決めていません。それよりもスタイリングの提案を大事にしてCULLNIの表現する世界観をより打ち出して強めていきたいと思っています。」

“納得いくデザインのものがあがるまで、3時間でも、3日でも妥協せずに試行錯誤を繰り返している”

ーーーシーズンテーマは設けていますか?また、設けているなら19SSコレクションのテーマとキーアイテムを教えてください。

「毎シーズンテーマを設けているわけではなく、期中のアイテムを自分で着てみて、次のシーズン何を着たくなったか、このアイテムはこういう素材がいいな、とか、いち消費者の目線で考えています。 あとは日々、街の人々を観察して、コーディネートや空気感が素敵な人からアイディアをもらうことも。 19SSコレクションでは“テーラードジャケット”が自分の中ではキーとなるアイテムと考えています。 テーラードジャケットは、何となく『堅苦しい』というイメージがあって、今まで展開をしたことがなくて。 でも今回、気軽に、肩肘張らずに着られるジャケットにチャレンジしてみようと思い立ちました。 シルエットはゆったりで、柔らかめの素材で。ストリートがトレンドの今だからこそ、新しいかもしれないと思って。セットアップのパンツも展開する予定。ラクに羽織れて、かつ上品に見えるセットアップが今の自分の気分とマッチしました。」

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ーーーデザインのインスピレーション源を教えてください。

「アイディアはあっても実際のデザインは、パターン用紙を目の前にしている時しか、ほぼ出てきません。 パターン用紙と3時間でも、8時間でも向かい合って、線を入れてみたり、付属を変えてみたり。アイディアを詰めて形にするまで、パターンと向き合っています。 納得のいく形に着地させるまでひたすら試行錯誤を繰り返しているので、ひとつのアイテムをデザインするのにも当然時間がかかります。3日間悩んでも決まらないなんてことも。」

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ーーー今回の別注アイテムについて、デザインポイントを教えてください。

「STUDIOUSのお客様にCULLNIの世界観をまず、伝えたいので、別注アイテムだけでコーディネートを組める様にしています。 最初に展開しようと思ったのが、ロゴ入りのフーディ。 今までやってこなかったアイテムでしたが、バイヤーの熊沢さんとお話する中でチャレンジしてみようと。 また、フーディにあわせて、ネックラインをすっきりと見せたコートも。 フーディにあわせるならどういったデザインのコートが良いかな?と考えたところから着想を得ました。 ネックラインはフードが綺麗に見える様すっきりとしている分、ウエストまわりにはベルトで遊びを入れ、ポイントにしています。 また、フーディ以外のアイテムとコートを着るときのためにニットのスヌードも展開しています。」

 

CULLNIa<商品購入ページへ>

ーーー最後に今後の展望を教えてください。

「やっぱり、海外展開は視野に入れています。 色々な国の方に着てもらいたいし、買ってもらいたいので。実際、海外のお客様からのお問い合わせも最近は多くて。英語圏とか、ロシアの方からもお問い合わせをいただいたりしていますね。 一人でやっているので、手が回っていない部分も多いですが、まだまだCULLNIのブランドが知ってもらえていないのが現状。 まず、より多くの人にブランドを知ってもらうにはどうすれば良いか、アイディアは常に模索しています。色々仕掛けたいなと思っています。」

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CULLNI OFFICIAL INSTAGRAM : @CULLNI

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DESINGNERS「SYU.HOMME/FEMM 」vol.2

STUDIOUSが注目するアップカミングブランドを取り上げる本コーナー。
第二回は、SYU.HOMME/FEMM(シューオム/フェム)を手がける、小野秀人氏へのインタビュー、後編。
前回では、小野氏の“惜しみなく、良いものを”という、モノづくりへの姿勢とヒトとの繋がりによるモノづくりを伺うことができた。

今回は、今後のブランド・デザイナーとしての展望と、日本のファッション業界への想いを語ってもらった。

第1回インタビューはこちら


 

「まずは日本で結果を出す。それから、海外へ」

ブランドの展望として、海外進出はやはり念頭にあると語る。「自分は、自分の作る洋服やブランドが持つ“想い”をもっと多くの人に発信していきたいです。そして海外展開で自分が挑戦したいのは4大コレクションの中でもPARIS。もちろん現実は甘く無いと思いますが、一度海外での評価を良いも悪いも体感したい。」

しかし、「自分にはまだ自信がない」と同氏は続ける。
「とにかくまずは日本でしっかり結果を出しつつ、アクション起こしながら着実に経験値を積んでいき、まずは沢山の方々にブランドを知ってもらうことが大切だと考えています。自分も、お客様と同じフラットな目線でいて、本当に自分が世の中に提案したいもの、又は着たいものを作り続け、ファンを地道に確保していけば、必ず日本のトップブランドの仲間入りが出来ると思うんです。」

「現に、ブランドを設立して今季で丸4年経つんですが、有難い事に、業績は順調に少しずつ伸びていっているので、今やっている事、今の方向性は間違いでは無いのかなと」笑

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「今季もSYU.やばかったよね」と言われたい。

「僕は”先輩デザイナーを揺るがせる存在になりたいし、先輩方同じ土俵に立ち、日本を代表とするブランドになりたい。”」

これからのブランドの在り方は、ブランドとお店、そしてお客様がフラットな関係値であるべきなんじゃないのかというのが小野氏の考えだ。

物事をフラットに見る姿勢は当然、ブランド同士に於いても当てはまる。

「お客様からすると僕も先輩方も関係なく、どのブランドも一ブランドですし、店頭では対等だから」と言う。そんな小野氏が次に狙う先は、東京の洋服のコンクール。『TOKYO FASHION AWARD』このコンクールにて、受賞をすると海外進出を支援してもらえる。

半年毎に新しい事に常にチャレンジをし、着実に目標実現までの距離を縮めていく。

「目標に対して、スピード感を持って行動する。これは非常に重要だと思っていることです。

時間を遣っているというのは、自分の命を削っているのと同義。ブランドを継続してコレクションを見せていくのは並大抵の事では無いし、あと何十年かしたら、今の様なスピードのある動きが出来なくなる。

日本だと、新しいブランドが出来ても、日の目を見ることが出来ずに倒産してしまうことなんていくらでもあるから。死ぬ気でやって、素早く結果を出していかないと未来は無いかと、、、」

日本は若手のファッションデザイナーにとって厳しい国である。

「AMAZONが主催する『AT TOKYO』というそのシーズンの、日本代表を決めてその為の予算を負担してくれて、4-5ブランドが日本でファッションショーをする。切実にそれに僕は出たい。。。でもそれには知名度。そして圧倒的なブランド力が必要。」と同氏は話す。

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「SYU.はブランドとしてまだまだですが、、、、いつかやりたいなと願っています。ただ、出たいと言って出れるものじゃ無いので。相応のブランドになれるように地道に頑張ります。」

「海外でいうとパリやロンドンといったファッション都市に比べると、やはり日本はまだまだファッションには関心が低い。アジア圏で近くだと韓国では、ファッション産業に対して資金が出ることがある。それは国のPRとして国にとってメリットと考えそれなりに経済効果が出ると考えているから。

日本はまだそういうのが無いですよね。東京のファッションウィークとか、ファッションショーを入場費をとってでも、一般観覧を可能にした方が良いとおもいます。何故なら若いデザイナーで繋がりの無いデザイナーは、見る機会なんか与えられない。関係者じゃないと見れませんから。

実際見れるのは、インフルエンサーだったり、著名人、関係者のみ。もし入場料でも取って、誰でも見れる事が出来るなら若い世代だったり、服飾学生だったり若い世代、若いデザイナー達もランウェイに対して関心を持てるのに。先ずは、そうでもしないと、いつまでも日本のファッションウィークは普及されない。

あとファッション業界自体も、もっと無名のブランドだったり可能性がある若いブランドをフックアップしたりとか、ファッション業界に夢を持てる環境があればいいのに・・・と僕は思います。」

「あと最近、印象的な事を耳にしました。海外の某有名セレクトショップのトップセールスであり某有名ブランドのパタンナーだった方が、後輩が働くアパレルのお店に彼のInstagramを見て来店したらしいんです。
その人は”日本で何かいいブランドを無いかな?何を見たら良い?”

そして後輩が、ある日本のファッション雑誌を見せたらしく、、

“?????。。海外ブランドしか載っていないじゃん。何を見れば良いんだ?今日本のブランドを探してるんだ。日本の雑誌なのに何故海外のブランドしか載っていないの?”
と言っていて。

言われるまで考えた事もあまりなかったですがそう言われてみればそうだなと思いました。」と同氏は言う。

「確かに僕達に少しの可能性を与えてくれる雑誌社だったり、メディアが本当に少ないかもしれない。でも、逆にこれってチャンスなのかもと思いました。まだ知られていないってことは、海外に行けば、海外で展示会をやれば少しでも可能性、勝算があるって思いました。」

5僕達の世代がこれからの日本のファッションシーンのイメージを塗り替えないといけない

「日本のバイヤーもメディアも、何がダサくて、何がカッコ良いのか理解出来ていない。それすらも過去の世代が積み上げてきたイメージが刻まれてしまっているのではないか。僕自身が考える今後のブランドの在り方は、根本の部分はブレないけど、時代や時間軸に合わせてどんどん変化していくっていう、そういうので良いと思う。

SYU.HOMME/FEMMは“今”という風が吹いているブランドにしたい。一過性のものじゃなくて、その時代に流れている空気を表現するような。同じものを作った時点で“過去”に囚われてしまうから。なのでSYU.は2018awから、よりコンセプチュアルにテーマを設けてそれも軸に更に関連性を付けながら、一つの物語を作るように様に心掛けている。」

ジャンルに嵌らず、自由な感性で“今”を表現するブランド・SYU.HOMME/FEMM。

ブランドと小野氏の今後の展開に引き続き注目したい。

 

 

INFORMATION

SYU.HOMME/FEMM
https://syuofficial.shopinfo.jp/
instagram:@syu_official

 

shop info.
STUDIOUS 3rd
〒150-0001東京都渋谷区神宮前4丁目28−5 1F 1F
03-6438-9959

STUDIOUS 3rd official instagram

 

 

 

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DESINGNERS「SYU.HOMME/FEMM 」

「DESINGNERS 」ではSTUDIOUSが注目するアップカミングブランドをピックアップ。 普段はあまり聞くことのできない、デザイナーのブランドへの思い、モノづくりへの姿勢、 今後の展望といったブランドの裏側をインタビューした。 第一弾を飾るのは、「優秀(SYU.)な人達が織りなす 優秀(SYU.)な洋服」をテーマに、デザイナー・小野秀人が手がけるブランドSYU.HOMME/FEMM(シューオム/フェム) 今シーズンからはジュエリーのデザインもコレクション内に取り入れ、新たな動きを見せる、同ブランドの今後の展望とは。また、デザイナー自身の内に秘めた“想い”を語ってもらった。

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<ヒトとのつながりが生む“良いもの”>

ブランドの根底となる「優秀(SYU.)な人達が織りなす 優秀(SYU.)な洋服」という言葉。 そのテーマの通り、SYU.HOMME/FEMM(以下SYU)のモノづくりには生地や素材選び、カラーのチョイス、どれをとっても他にはない、こだわりを感じる。

「モノ作りはその道の人に舵をとってもらうのが重要。本当にいいものを作るには、ブランドがプロダクトを作るというだけでは限界がある。アイテム毎にそれに特化した職人に依頼をし、ブランドやデザイナーである自分がブランディングし、ブラッシュアップをする様にしている。」

今シーズン初の発表となるジュエリーコレクションにも、そのこだわりはもちろん反映されている。 ジュエリー制作に至るには、山梨県の職人との出会いが重要だったと言う。

「今回ジュエリーの制作をお願いしたのは山梨県の職人さん。職人さんとの出会いも面白くて、山梨のジュエリーミュージアムという場所に、山梨の地場産業の一環として、職人と結び付けられる様に工房の連絡先を公開しているコーナーがあるんです。約200件近くある中から気になる1 0件ほどピックアップをして、とりあえず順番に電話をかけてみようと思って。偶然1件目にかけた方が山梨の貴金属の商店の方でそこで職人さんを紹介して頂きました。」

職人を紹介したメーカーも今回の様なケースはほとんどなく、 急なアポイントに驚いていたという。

「 “君達、面白いね。” と笑われましたが、僕らの熱意は買ってくださったみたいで。

“君達に合う職人は一人しかいないから一度連絡してみるね” “一度足を運んで話をしてみるといいよ”

その場でその職人さんに連絡をしてくださり、職人さんがいる場所に足を運びそのままプレゼンをその場でさせて頂いて、プレゼン後、職人さんが ”ぜひ面白いものを一緒に作りましょう” と話は纏まり。 それから撮影まで時間が全くない中、打ち合わせに打ち合わせを重ねて2ヶ月でジュエリーの完成に漕ぎ着けました。」

aaa「最近は、利益重視のところも多いから、コストを下げるために低品質のシルバーを使っているところも多い。僕が扱いたいのは『アクセサリー』ではなく『ジュエリー』であって高貴な貴金属であるから惜しみなくちゃんとした材料で作りたい。と考えています。皆、モノづくりに携わる人は実はそういった出会いを求めているのかもしれません」

原料には“惜しみなく、良いものを”というのが彼らのポリシーだ。 今回のジュエリーコレクションで使用したものも、海外産の原料を使用し、高級メゾンの商品に並ぶレベルのハイグレード素材。 それだけの高級素材を使用しているというと、一般には手に入らない様な価格になるのかと思うが、小野氏はあくまでも「良いものでも、買ってもらえないと意味がない」という考えを崩さない。

「良い素材を使っても、あまりに高い価格に設定をすると、やっぱり多くの人の手に渡り難い。なので、ハイグレードのジュエリーでもミドルレンジくらいの価格帯を設定しています。展示会では友人が自分へのご褒美、“一生モノにするね”と、購入を決めてくれた人もいる。 そう考えると、惜しまずいい物を作って良かったな、と思うんです」

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<空間演出もブランドとしての表現のひとつ>

小野氏のモノ作りへのこだわりは商品のみに止まらない。 SYUの展示会を覗くと、そこにはまるで美術館やアートギャラリーの様な空間が広がる。 特徴的な什器が並び、それぞれのアイテムに、インスピレーション源やデザイナーの思いが書かれた“エピソード”が記載されている。 来場した人々は服の前で足を止め、黙って立ちつくし、まず説明を読む。普通のアパレルの展示会では見られない、異様な光景だ。 展示会で使用する什器や空間演出までこだわり、初めてSYUというブランドが完成すると同氏は考える。

日本の展示会のあり方は ”ウェアが並び、ルックを並べて、はい買ってくださいみたいな” その従来の方法でブランドを表現するのは勿体無い気がして。 洋服だけでなくだけでなくそこには人が居て、アートがあって、音楽があって、そんな色々なものを表現することに興味があるんです。 海外のデザイナーもそうですが、元々建築家で、建築の領域で出来ないことをファッションで表現するためにわざわざブランドを立ち上げたデザイナーが居たりと。 同様に、僕自身、今回19ssで初の試みですが、ファッションの領域では表現できない部分を、この展示会で空間、そして洋服、音楽、アートで表現したいと思いました」

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「今回ジュエリーを制作するにあたり、さらに良く魅せるために何か演出できないかと思い空間、建築、アートその関連のワードで何か出来ないかと考えた際に友人の建築家に相談をしました。 「ジュエリーを魅せる為にアートとして什器を制作してくれませんか?」 イメージは水中に浮かんでいるような、または氷の中に凍っているような、そして見ている人達に緊張感を与えたい。この3つのキーワードで依頼した。

なぜこの経緯に至ったのかというと依頼した方は、SYUのアイテムを身に着けてくれている方でした。そしていつか何か一緒に出来たら良いですねと話していた。ブランドのことを理解してくれている方だからこそクロスオーバーしたら面白いんじゃないかと思い、依頼をしました。

そんなジュエリー専用の什器はアクリルで出来ていて、光の入り方によって、見る角度によって見え方が変わるという正にアート。そのアート作品と什器の融合。なんて贅沢なことだろう。やる必要のない事をやる、無駄なお金をお客様の為に使い目一杯酔いしれてもらう。

そして 『ブランドをやっている理由は“想いを伝えたい”から』 目先のお金を得る為ではなく、あくまでも多くの人に、SYUの提案する洋服やジュエリー・そして想いを伝えたい、その為の仕組みとしてこの展示会の構成にしている」と語る。

半年毎にテーマをガラっと変え、ヒットアイテムでも定番化はさせず、あくまでアップデートを重ねていく。「売れたものでも、一定期間続けたら廃盤にする。そして、代わりに新しいアイテムをローンチしていく。それがファッション本質的な楽しさ、自分への挑戦。情報の消費・拡散が早い現代だからこそ、そういう、どんどん時代に合わせて変化していくブランドが求められるのではないか」 ただ流されるのでなく、時代に合わせて自身で流れを作っていく。 良い意味で過去に執着をせず、現在とこれからを見続ける姿勢を持つブランドは、日本のブランドの中でも珍しいかもしれない。

“今”の空気を纏った同ブランドは今後、どのような展望を抱くのか。 後編では小野氏の日本のファッションへの思いや今後のブランドが思い描くビジョンを探る。

DESINGNERS「SYU.HOMME/FEMM 」 Vol.2はこちら

INFORMATION

SYU.HOMME/FEMM
https://syuofficial.shopinfo.jp/
instagram:@syu_official

 

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〒150-0001東京都渋谷区神宮前4丁目28−5 1F 1F
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BEDWINデザイナー・渡辺真史氏インタビュー

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世界中の遊牧民の様に旅をし、触れてきた様々なカルチャーやスタイルをベースに オリジナリティのあるコレクションを毎シーズン発表する、 <BEDWIN&THE HEARTBREAKERS>のデザイナー・渡辺真史氏。 独特の感性を作り上げた、インスピレーション源や、今後のブランドの展望を伺った。BEDWIN

“最初は小物4型から。気がつけば関わる人が増えて現在に。”

Q.ブランド立ち上げまでの経緯を教えてください。

「大学を卒業してから渡英し、2年ほどロンドンに在住していました。その頃、現地の仲間と一緒にブランドを立ち上げたことが 現在に繋がっています。その後日本に帰国し、BEDWINを立ち上げました。最初は小物4型からのスタートでした。」

Q.なぜファッションデザイナーに?

「もともと、ファッション業界に携わりたいと考えていたわけではなくて、大学でも舞台芸術を専攻。映画を作りたいと思ってい たんです。でも、10代から『POPYE』や『 MEN’S NON-NO 』でモデルをやっていたということもあって、ファッションや洋服自 体は好きだった。そういった経歴から、ファッション業界に知人も多かったんです。<Goro’s世代>ということもあってビーズを つかってアクセサリーを自分で作ったり、カスタムするのも元々好きで。ロンドンでブランドを立ち上げるときも、最初はそこで 出会った先輩たちと一緒に、Tシャツを作ってみよう、みたいなノリから始まって。どんどん関わる人が増えて、今に至ります。」

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“インスピレーションは常に“今の気分”と“90年代”

Q.海外にはよく行かれている様ですが。ロンドンの他にはどの様な場所へ?

「ロンドンの他にもニューヨークやインド・・・色々行きました。その土地の人がどんな着こなしをするのか、ストリート カルチャーや、その街で起こっていることを見るのが好きなんです。時には山奥で、修行僧が作っているバッグをわざ わざ買いに行くことも。洋服は好きなので、宝物探しをする感覚ですね。当時はECも無かったですし。」

Q.ブランドのインスピレーション源も旅をする中で見た事が多いのでしょうか。

「ブランドのインスピレーションは、毎シーズン“今の気分”がテーマになっています。ポイントは、“今”と“90年代”が必 ずリンクをするということ。」

Q.なぜ、“90年代”?

「自分が旅をしていたときが丁度その頃で。多感な時期でもあったんだと思います。20代だったので、ある程度お金は あったし、物事への理解もできた。 世の中でも、ヒップホップやクラブカルチャーが出始めて変化が起こりつつあった。アメリカやロンドンから、色々な情 報がドッと日本にやってきたのが90年代。色々なものが混ざり合ったカオスな時代で、当時は結構斬新だった。自分も ファッションカルチャーに“はじまり”を感じていました。 今、90年代がリバイブされていて、若い子達が当時と同じ格好をしている。だけど、やっぱり当時とは違って、今の子達 なりのフィルターを通している。それもまた面白いところですね。」

Q.90年代当時、一番影響を受けたものや場所は何ですか。

「逆にそれが無くて。無い、というか、各地を転々とした事、それ自体に影響を受けていた、みたいな。何かひとつの点で はなくて、その軌跡というか・・・年齢や性別問わず様々な人とのネットワークを築いて、そのときに得たものが今も色 濃く残っていますね。」

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“僕らはテーマを着るわけではない。

” Q.18SSコレクションのテーマも“90年代”とリンクしているのでしょうか?イメージソースを教えてください。

「18SSコレクションのインスピレーション源は、スパイク・ジョーンズ監督が作ったムービー『Video Days』。その中の サウンドトラックにインスパイアされて、今回のコレクションが出来上がった。当時、スケートビデオはスケーターたちの トリックを撮るのがメインだった。だけど、『Video Days』はストーリーがあって、スケートをしない人も楽しめるもので。 その中に、著名なスケーター・Mark Gonzalesなんかも登場していたということも面白いけれど、サウンドトラックも ジャズやクラシック、ロックが一緒になっていて、そのミックス感がまさに今の気分にぴったりだった。 そのイメージを下敷きに、今の気分でモノづくりをするという感じ。僕らはテーマを着るわけじゃないし、大切なのはあ くまでも“今の気分”。」

Q.現在は東京で活動をしていますが、東京でクリエイションを発信する理由や、東京の面白いと感じる部分を教えて ください。

「自分の中では、別に東京で活動する理由はなくて。でも、東京には良いモノ、悪いモノ、色々なモノが溢れている。そこが 好きで、今自分は東京にいるんです。良いモノだけがあるところには興味が沸かなくて。悪いモノがあるからこそ良いモノ が引き立つし、悪いモノが魅力的に見える。そんな東京の雑多なところが好きで、そこに影響を受けてモノ作りをしてい ます。

あと、やっぱり街にいる人達が面白い。自分が好きなストリートカルチャーに関しては、東京は世界一なんじゃないかな。 一人ひとり、自分が『こうありたい』という意識がファッションに表れているなと。」

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“最終的に洋服が行き着く先でも「格好良い」と思ってもらいたい”

Q.東京で活動を始めて、ブランド名を一度変更していますね。 何かきっかけがあったのでしょうか。

「最初、<BEDWIN>は1人でやっていた。そこから、関わる人が多くなってきて、 <BEDWIN&THE HEARTBREAKERS>に改名しました。 好きなアーティストの<Tom Petty and the Heartbreakers>と掛け合わせて、バンドをイメージして、ボーカルと、 その仲間達みたいな。ミュージシャンに憧れていた自分にとって、毎シーズンのコレクションは音楽アルバムの様なイメー ジなんです。服の一つひとつが楽曲で、ボタンなどのディテールはトーン。そういうブランドってあまり見ないな、って。

<BEDWIN>という名前自体は、砂漠地帯で遊牧生活を送る民族・ベドウィン族から。 遊牧民がどんな服装をしているのかが気になって、モロッコの砂漠に行ったことがあって、そこで会ったのがベドウィン族。 彼らが着ていたのは、民族衣装ではなく、どこかから寄付された古着だった。その記憶が鮮烈に残っていて、その後ブラン ドを立ち上げて、名前を考えるときに彼らを思い出して。自分の作る洋服が、最終的にベドウィン族の様などこかの民族 に古着として寄付されることになったとしても、そこで着る人たちにも「格好良い」と思ってもらいたいな、と。そういうモノ 作りがしたいと思ったんです。」

Q.今後の展望を教えてください。

「今回、ZOZOTOWNでの展開を決めたのもオンラインへの意識から。自分でもオンラインショップはよく利用しています が、本当に便利。昔はレコード盤を買って、A面・B面を通して聴いて、好きな曲を見つけていたけど、今はiTunesなどの シャッフル機能でより多くの曲に触れられて、そこから好きな曲が簡単に見つかる。そういう風に、オンラインをきっかけに、 <BEDWIN>を知る人が増えてくれればなと。同時に元々ブランドを知っている人にはより深く理解してもらう。色々な 仕掛けをして、お客様を飽きさせないブランドにしていければと思っています。

BEDWINホームページ

http://zozo.jp/shop/bedwinandtheheartbreakers/

BEDWIN2

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